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(11.03.31)旅立ち

 震災の影響でまだまだ落ち着かない日々を送っていることと思いますが、被災者の方々においても一日も早く平穏な生活に戻られることを心からお祈りするばかりです。
 また、連日、ニュースで震災に関する報道を目にすると、心を痛める事ばかりではありますが、一人ひとりがその現実をしっかりと受け止めつつ、この機会に自分を取り巻く環境を見つめ直しながら、自分達に出来る事を前向きに取り組んでいきたいものですね。

 さて、今月の中旬から下旬にかけて、各幼稚園では卒園式が行なわれ、大勢の子ども達が通いなれた学び舎を飛び立ち、新しい環境へと巣立っていきました。
 当体育クラブでも各幼稚園の各クラスにおいて、賞状授与式が執り行われ、学年ごとにそれぞれ『がんばり賞』『努力賞』『修了証書』が授与され、小学3年生は幼稚園の年少組から6年間続けてきたクラブを旅立っていきした。

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 小学生クラスでは今年度も学習ファイルの活用により、自分の得意種目・不得意種目をより明確にすることで課題意識を高め、自主的・自発的な練習に励んでまいりました。
 そしてその結果、全8領域50種目にそれぞれ振り分けられた得点を獲得し、見事『特別賞』(500点満点)を獲得した者が数名、『ゴールドマン賞』(450点以上)を獲得したものが十数名、『スーパーマン賞』(400点以上)を獲得したものが数十名と、昨年度以上の成果を見せてくれました。
 
 そして、年々子どもたちの体力・運動能力の低下が叫ばれている中、当クラブのクラブ員達は確実にその力を向上させ、今年度もひとつの節目を迎えました。
 健康に生きていくための土台は、なんといっても身体とその身体が及ぼす影響力・活動力であり、それが生きていくことの基を成すことは間違い有りません。
 昔より『健全な精神は、健全な肉体に宿る』といわれていますが、身体だけ強くすることがそうなることではなく、その鍛えていく過程が精神力によい影響力を及ぼします。そこが集団であれば、集団の学びあいとしての過程・結果として、よい社会性や人間性も身に付きます。
 人とのつきあい、ぶつかりあい、学びあいがあるからこそ自らを内観・反省することができ、自分の考え、意識を明確にしていくことができます。
 そして、やがてその過程そのものが、『良識』という彼らの判断の基準になっていきます。そこに教育としての体育のねらいがあります。
 私達指導者一同も改めて今年度の子ども達の成長を振り返りながら、さらに人間としてたくましく『生きていく力』を引き出し、未来に向かって大きく羽ばたいていく『可能性を高め』ていきたいと思いますので、来年度も変わらぬご支援を賜りますようよろしくお願い致します。

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